FEATURE

体験レポート
2025.03.02

東広島蔵開きの様子をご紹介!新酒と日本酒文化に酔いしれて

東広島の10の酒蔵が連携する東広島蔵開きをご紹介

全国に名高い、歴史ある酒処として知られる東広島市。

日本酒で活気づく街に、2023年春、10の酒蔵が連携する新たな催し「東広島蔵開き2023」が誕生しました。4月の土曜、各蔵が順に蔵開きを行い、今年の新酒を日本酒ファンと共に楽しむ企画です。

1回目となった2023年4月1日は、「福美人酒造」と「賀茂鶴酒造」の2蔵が敷地を開放。
お酒の試飲はもちろん、限定酒や地元グルメの販売、そして子どもも楽しめるプログラムなど、大盛況に終わった様子をダイジェストでお届けします。

#体験レポート#イベント#酒蔵通りで楽しむ#子連れにオススメ#四季を楽しむ

目次

創業初の蔵開きで賑わう福美人酒造へ
家族で楽しめる酒蔵通りの憩いの場「まちやイベント」
賀茂鶴酒造には日本酒BARが登場
春の訪れと共に新酒を楽しむ新イベントのかたち
東広島蔵開きの詳細情報
本記事は2023年開催時の情報です。最新の内容とは異なる場合がありますのでご了承ください。

創業初の蔵開きで賑わう福美人酒造へ

大正3年、酒造業界で日本初の株式会社として創業した「福美人酒造」。

酒造りはもちろん、その卓越した技術で酒造技術者を養成する「西条酒造学校」と呼ばれ、多くの名杜氏を輩出した蔵元です。同蔵が蔵開きを開催するのは、今回が初めて。この貴重な機会を見逃すまいと多くの人が訪れていました。

オープンから長蛇の列ができた先に待つのは、「福美人酒造」の手作り粕汁。
限定250杯が無料で振舞われる、この日だけの嬉しいサービスでした。

酒粕はもちろん、「福美人酒造」で醸された酒から生まれたもの。大根、ごぼう、こんにゃくなどが入った具沢山な粕汁は、まるでシチューのように濃厚です。酒粕のコクと香りに、思わずほっこり!

この時期だけのフレッシュな新酒をはじめ、蔵元限定酒などを1杯300円から販売。
敷地内にはベンチも設置され、ゆっくりとお酒を楽しむ人々が集う、至福の光景が広がっています。

おうちに帰ってからのお楽しみも大充実。

蔵の名が示すとおり「ふっくらとした味の厚みを持ちつつ後口のキレが良い」と称される日本酒が、多数販売されています。蔵のスタッフさんと気軽に会話ができるのも、蔵開きならでは。お酒についての会話も弾みます。

こちらは、無農薬で茶の栽培を行う「御屋敷紅茶工房」の白市紅茶です。
実は、東広島市高屋町の白市エリアは、広島県初のお茶の産地!江戸時代から始まった茶栽培は、かつて安芸の国の献上品として有名だったとか。ほっと休まる優しい味の白市紅茶をテイスティング。その古い歴史を知る、良い機会となりました。

続いて、東広島市八本松町の「アグリ・アライアンス株式会社」の落花生です。

笑顔で出迎えてくれたのは、同社スタッフの脇智美さん。土にこだわり、国内でも珍しい完全天日干しを経て作られた栄養価の高い落花生が試食販売されています。旨みがギュッと詰まった落花生と日本酒は、ベストなペアリング。お酒と一緒にお土産として購入する方の姿もたくさん見受けられました。

落花生の殻を使った無料のワークショップも大人気。
殻に顔を描き、好みのデコレーションを施して、オリジナルのオーナメント作りが楽しめます。

親子で蔵開きに参加できるのも嬉しい同イベント。

ワークショップ開始から約10分で、自分だけの落花生オーナメントが完成です。落花生の殻には消臭効果もあるとか。おうちのインテリアとして、またはかばんにそっとしのばせても。

家族で楽しめる酒蔵通りの憩いの場「まちやイベント」

多くのファミリーが集っていたのが、酒蔵通り内に佇む築100年以上の古民家「町家」で開催される「まちやイベント」です。当日は、東広島市内の大学生たちが主催するミニイベントで賑わっていました。

真剣に工作に打ち込む子どもたち。みんな「ミニ杉玉キーホルダーづくり」に夢中です。

紙粘土でつくられた丸い土台にボンドを塗り、杉をくっつけながら杉玉をリアルに再現。ここで使われる杉も、学生さん自ら豊栄町で採取してきたものだとか。

しばらく乾かして、ミニ杉玉の完成!

室内には、子どもたち手作りのミニチュアサイズ杉玉がかわいく吊るされていました。酒蔵の軒先で見かける杉玉には、ずばり「新酒が完成したよ!」という意味が込められています。日本酒文化に触れ、自宅に飾って香りや色の変化も楽しめる、蔵のある街ならではの催しです。

その他、東広島市福富町の地図の上に立つ、酒瓶を的にした輪投げ体験も。思わず大人も力が入ってしまう面白さです。

ひとつの体験に東広島を知る仕掛けがいっぱい!

その他「広島大学LEGO部らいごっと」によるLEGO体験も、たくさんの子どもたちが参加していました。学生さんと地域、そして日本酒ファンが繋がる「まちやイベント」は、ローカルな資源が調和した見事な内容でした。

賀茂鶴酒造には日本酒BARが登場

1873年に創業した「賀茂鶴酒造」は、大吟醸酒をいち早く商品化し、時代を牽引してきた蔵元のひとつです。

コロナ禍でストップしていた蔵開きは、待ちに待った4年ぶりの通常開催となります。開場と同時に配布された200名限定の無料の酒粕プレゼントは、あっという間に終了だったとか。開場には、西条で古くから歌い継がれる民謡「米洗い唄」がBGMとして流れ、日本酒を存分に楽しむ雰囲気が蔵を包み込んでいました。

お酒販売ブースでは、蔵開き限定酒をはじめ、賀茂鶴のフラッグシップとなる数々のお酒がずらりと並んでいます。社員が直接お酒の楽しみ方を教えてくれるので、楽しみも倍増です。

賀茂鶴特製の日本酒福袋をめがけて訪れる人も多数。
福袋の中身はもちろん、大奮発のお値段以上!自宅での家飲みに、ワクワクする時間を与えてくれます。

普段は中に入れない酒蔵を見学できるのも蔵開きならではのお楽しみです。
オバマ大統領に振舞われ一躍有名となった「ゴールド賀茂鶴」を醸造する八号蔵も、今日は特別に開放されています。

「賀茂鶴BAR」と名付けられた特設会場では、蔵開き限定の新酒やプレミアムな大吟醸酒、販売元が限定されている酒中在心シリーズなどを、1杯300円から試飲販売。

ポカポカとした陽気と青い空は、外飲みするのにぴったりな気候です。

ボトルデザインから高級感漂う賀茂鶴伝統の技で醸した「大吟醸 吉祥賀茂鶴」も1杯500円で楽しめます。ハイグレードなお酒も手頃にいただけるなんて、ここはまさに日本酒パラダイス!

ほんのりと頬を赤くしたこちらのグループは、お仕事仲間。

お酒があれば、会話も弾み、みんなで何度も乾杯!日本酒は、食事をさらにおいしくするのはもちろん、和やかな雰囲気を生むコミュニケーションツールとしても大活躍です。

フードを販売する「蔵マルシェ」では、おつまみやスイーツ、特産品が販売されています。

駅近くで地元名物を提供する「蔵処 樽」は、日本酒と相性抜群のグルメを用意。
米粉と西条酒を使った東広島のご当地グルメ「コメカラ」と、安芸津産のじゃがいも天ぷらは、小腹が空いた際にもパクッといけちゃうおいしさです。

東広島で長く親しまれている洋菓子店「菓子工房mike」からは、地元の日本酒をふんだんに使ったスイーツなどがスタンバイ。
1個から購入できるので、その場で食べても、お土産としてもおすすめです。

東広島市の農園で自社栽培した原木椎茸をベースに出汁パックを展開する「さきしま」も、多数の商品ラインナップでお出迎え。その味は優しくてまろやか。地元の味を、国内へ広くPRされています。

お米を主軸に1人で農園を営む「ふぁーむ たかちゃんち」から佐々木貴久さんが登壇。農業の面白さや大変さ、作物へのこだわりなどをじっくりと伺うことができました。

聞くだけでなく、美味しいも体験できるのがコラボイベントの醍醐味。

化学肥料、そして農薬共に7割減で育てられた、炊き立ての「たかちゃん米」をいただきます。ふっくら甘く、モチモチ食感のお米に思わず笑顔!さらに「玄米珈琲」の試飲で喉を潤します。

生産者の顔が見え、さらに想いを聞いたあとに食べる農作物は、一際おいしいものです。

春の訪れと共に新酒を楽しむ新イベントのかたち

日本酒の魅力を五感で存分に感じ、会場へ集った大勢の人と時間を共有できる素晴らしい1日も終了です。

日本酒ファンはもちろん、お酒が飲めない人や子どもたちも楽しめるプログラムが盛りだくさんな「東広島蔵開き2023」。毎年秋に開催される「酒まつり」とはまた違う風情があり、ゆっくりと日本酒の世界を堪能することができました。

春の花々と、趣ある酒蔵通りを愛でながら、香り高い搾りたての新酒を酌み交わし、蔵元と繋がる楽しいひとときをどうぞ。

東広島蔵開きの詳細情報

最新の情報は、外部サイト「日本酒10」内に東広島蔵開きの特設ページで紹介しています。以下ボタンよりご覧ください。

 

このスポットをシェアする!

この観光スポットを登録して後でチェック!

気になる観光スポットを中心に、周辺の観光地やお店をマップで簡単に確認!東広島の旅をもっと便利に楽しみましょう。
観光スポット
アイコンの見方 :
現在のスポット現在のスポット
観光スポット観光スポット
店舗情報店舗情報